百貨店事業を核とした、日本を代表する小売業界のリーディングカンパニー。【くらしの「あたらしい幸せ」を発明する。】をグループビジョンに、くらしのすべてにおいてお客様のお役に立てるグループへと「現在進行形」で進化し続けています。
溝口さま:研修だけで人が育つものではないですが、受講者はスタンスさんの研修に対して、期待以上に取り組み盛り上がってくれました。会社の垣根を超えて同じ研修のメンバーとしてお互いを尊重し、はっきりと意見交換をしていく中で、発言力や人との交流における積極性や自発性が出たと思います。社会人としてのたくましさや自覚といったスタンスが明確になったと感じています。
溝口さま:担当者として感じていることはカスタマイズとユニークさです。
カスタマイズとは、自分の中で想いがあってもぼんやりしているものを、こちらのニーズを汲み取って、イメージ通りの納得のいく形にして頂けるということです。我々の想いに、真摯に、そして細かく何度も時間をとって向き合って頂くので、成果物には齟齬がありません。
また、研修が様々な理論に裏付けされていて、ユニークだと感じています。本当に場が盛り上がるような、受講者がぐっと入り込めるような仕掛けをして頂いている。
そういったカスタマイズ力とユニークさに、過去の担当者含めて、頼りにさせてもらっていたのかな、と思います。
溝口さま:講師である古田さんの存在は非常に大きいと思います。
人や教育に対しての考え方の根っこの部分が同じだと感じていますので、研修の本題以外のところに差し込んでいただくコメントにすごく共感・共鳴をしますし、そこに古田さんの人柄が出ていると思います。
研修では、当然ながら想定外のことが起こります。
「ちょっと抑えた方がいいな」「ちょっと直した方がいいな」というところに関してはすかさず対応していただいて、差し込まれるコメントも的確だと思います。
受講者は、我々が学生だった頃と同じように、本題でないところの講師の一言や言動に反応すると思います。研修の本題で受託した内容を綺麗になぞるのではなくて、古田さんの想い・信念・哲学を入れていていただいているから、研修の熱量はあがっていく・研修が活きていくのだと思います。
ちゃんと受講生1人ひとりを「人」として受け止めて、向き合おうとしてもらっていることが、静かながらも熱量を感じます。
厳しいけど、厳しすぎず。正すべきところは正す。
そこを堂々と、古田講師の経験をもとにお話いただく凄さというのはあると思います。
言葉を多くせずとも、受講者からの信頼を勝ち取るだけの背景にある勉強量や経験値を、後ろでいつも感じています。
溝口さま:やりたいことがあっても、うまく言葉や形にできなくてもどかしい。
そこを細やかに汲み取って、ないがしろにされたり勝手な解釈をされたりせずに、1つ1つ丁寧に拾って、形にしてもらえています。
例えば、私自身が思い及んでいない部分があったとして、イメージできていないときは、必ず確認がきて、もし私が答えをもっていなくても「こういうのはいかがですか?」と、ご提案いただけます。
その過程で私も気がついて、自分も想いがクリアになっていく。
ひょっとしたら形になるまでは面倒くさいのかもしれないけれど、面倒くさく感じるくらいに細やかに確認いただけるということが、結果、イメージ通りのアウトプット・研修につながっているのかな、と思います。
ロジカルにステップを踏まれるところもあり、まず概略・概要をおさえる。
当然ながら総論賛成でも各論だと違ってくることもあります。議論の中でも私自身がイメージしやすいように話を持ってきてくださり、最終的に、ちゃんとロジカルになっている。
熱量と持久力のたまものだと思います。
古田:報告書の部分については、私も長年ヒューマンリソースの領域にいて、問題意識を抱えていました。
講師所感をはじめとした研修報告書は定性的で形骸化し、活かされていないと感じています。
ここに楔を打つことが、スタンスでどうしてもやりたかったことの1つです。
溝口さま:世の中で言われている通り「研修の効果測定」というのを弊社でも話題になりますが、なかなか難しい分野だと思います。それでも、できる限り、定量情報と定性情報は総括として提供していきたいと考えています。
全体を見て、目につくトピックスや受講生をピックアップしていただける講師所感は勿論重要で、非常に大切な情報です。
加えてスタンスさんにお願いしている様々な情報をデータ化し、研修や成長を捉えようとするアプローチは、非常に興味深い結果をいつも頂いています。
頂く報告書は、部内は勿論、各社でも共有させて頂きます。
少しでも定量的な情報を示すことによって、今後に活用させて頂きたいです。
溝口 智之様
J.フロント リテイリング株式会社
人財戦略統括部 グループ人財開発部
インタビュワー