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SCIENCE of
HUMAN GROWTH
曖昧な成長を科学する

CASE

case01

受講者アンケート満足度と行動変容に関わる考察before/after

【商社 従業員:8,000名】
入社3年目、研修をきっかけとした行動変化を可視化

目的

研修終了時には、受講者にアンケートを良く記載して頂きます。
この研修満足度と講師満足度が、果たして行動編に繋がるのか?を調べたプロセスと結果をお伝えします。

対象
対象 大手商社若手社員
研修コース 選択型4コース
受講者 171名
評価者 1028名
ケース詳細

360度アンケートを研修の「Before・After」で実施します。

360度アンケート研修

行動変容に研修満足度と講師満足度は関係あるのか?

研修満足度と講師満足度

研修満足度や講師満足度が行動変容と明確な関係性があれば、研修満足度に重きを置いた研修でも良いかと思います。

とある会社で担当した選択型研修において、研修満足度と講師満足は、以下のようになりました。

コース 研修満足度 講師満足度 行動変化
1
2 × ×
3
4
[補足]
評価基準
<5点満点>
◎:4.5~
○:4.0~4.4
×:~3.9
<10点満点>
◎:9.0~
○:8.0~8.9
×:~7.9
<中央値変化>
◎:0.1~
○:0.0~0.03
×:~0.03

次に、行動変化はどのようになったでしょうか?

【コース1】 
中央値(before):2.56 中央値(after):2.61
【コース2】 
中央値(before):2.63 中央値(after):2.75
【コース3】 
中央値(before):2.46 中央値(after):2.64
【コース4】 
中央値(before):2.31 中央値(after):2.47
結果

満足度と行動変化の対比

コース 研修満足度 講師満足度 行動変化
1 ×
2 × ×
3
4
[補足]
評価基準
<5点満点>
◎:4.5~
○:4.0~4.4
×:~3.9
<10点満点>
◎:9.0~
○:8.0~8.9
×:~7.9
<中央値変化>
◎:0.1~
○:0.0~0.03
×:~0.03

このように、研修1では研修満足度・講師満足度共に高かったのですが、行動変容は大きく変化はしませんでした。
研修2では研修満足度・講師満足度共に低かったのですが、行動変容が認められました。
研修3・4は、研修満足度・講師満足度共に高く、行動変容が認められました

この結果から、

行動変容
まとめ

このように、研修満足度と行動満足度が必ずしも行動変容にはつながらない結果になりました。

研修の目的によって求める指標は異なるはずです。ですので、研修満足度や講師満足度を脇に置くつもりはありません。

ただ、行動変容を研修に求めるのであれば、必ずしも満足度が高いからその研修の目的が達成されたとは、言い切れません。

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