日本製鉄は、国内最大手、世界でもトップクラスの鉄鋼メーカーであり、日本国内および世界15カ国以上に製造拠点を展開しています。中長期経営計画では、「国内製鉄事業の再構築とグループ経営の強化」、「海外事業の深化、拡充に向けたグローバル戦略の推進」、「ゼロカーボンスチールへの挑戦」、「デジタルトランスフォーメーション戦略の推進」を4つの柱として掲げています。「総合力世界No.1の鉄鋼メーカー」を目指し、世界最高の技術とものづくりの力を追求し、優れた製品・サービスの提供を通じて社会の発展に貢献することを基本理念としています。
宍田さま:人口減少による採用競争の激化や個人のキャリア観の多様化・労働市場の流動化等、人を取り巻く環境が大きく変化しているなか、高度化する経営戦略を実現していくためには「人材確保と従業員の更なる活躍推進」が極めて重要であり、経営の最重要課題の一つとして取り組んでいます。私はこのような環境変化を踏まえて若手層の育成施策の見直しに取り組んでいます。
宍田さま:最初は先輩から紹介されたスタンスさんのオンラインセミナーでした。「曖昧な成長を科学する」というフレーズで研修の効果測定に取り組まれている内容でした。私自身、研修効果の可視化には課題感を持っていたので、改めて具体的な内容をお伺いしたことがきっかけで、若手層の育成施策についても相談してみようということになりました。
宍田さま:正式なご提案に至るまでのプロセスは、スタンスさんにお願いする決め手の一つになりました。あらゆる角度から当社のことを知ろうとしてくださいましたし、こちらがうまく説明できない場合にはしっかり深堀していただき、納得ができないときは後から電話が来たり(笑)、凄く親身になって考えて頂いたことが有難かったです。そこから落とし込まれた研修企画書は当社にフィットする魅力的な内容でした。
前田さま:環境変化、経営課題の変化の中で育成施策も変えていく必要がありました。施策化するためには課題を言語化する必要がありますが、これが非常に難しいですよね。スタンスさんには流行りや廃りと関係なく、本質を追求する姿勢があり、人が成長するプロセスについてしっかりとした考え方を持たれているという印象があります。当社との議論に時間を惜しまず付き合ってもらい、その中で本質的な課題や打ち手が見えてきたことがスタンスさんへの期待感になりました。
宍田さま:まだ途中ですが、これからが楽しみです。研修をインプットや思考の場だけにすることなく、職場との接続をしっかり試みているところが大きなポイントですよね。今後の本人たちのアウトプットは勿論ですが、職場での変化も期待しています。一年経ったら、色々な方から生の声を聴いてみたいと思います。
宍田さま:もちろん不安はゼロではありませんでしたが、結果としては心配要らなかったですね。実務面でもしっかり対応してくださいましたし、研修の運営も講師の皆さんがうまく雰囲気を作ってくださいました。また当社の経営課題や決算情報などを熱心に読み込んでいるので、いつのまにか弊社社員よりも講師の方が詳しくなっていたり(笑)。これだけ当社に興味関心を持ってくれて、向き合ってくれた講師だからこそ、受講者は自然と興味を持ってくれたと思います。それぞれのカラーがあって、それも非常に印象的でした。
髙橋さま:受講生と年次が近いので少しわかるのですが、研修の雰囲気作りや受講者にこれだけ向き合ってくれると、素直に聞こう、と思います。
前田さま:どれだけコンテンツを作りこんでも、やはり最後は講師の方に依存する部分もあると思っています。その点では非常に良かったと思います。スタンスさんは、受講生に対して時に厳しめの話をされる時もありましたが、宍田・高橋が言う通り、本気で向き合ってくれるからこそ、受講生もしっかりとそれに応えてくれていたと思います。
宍田さま:研修は一度企画をするとそれで何年も続いてしまう傾向がどうしてもありますが、環境は変化しているので、常にフィットするように一緒にアップデートしていきたいと思っています。
前田さま:今回スタンスさんとの企画は、研修をきっかけとして、その後も職場で人が成長し続けるための仕掛けに近いものだと思っています。始めたばかりなので修正していく部分はあると思いますが、取り組みを継続して組織に根付かせていきたいと思います。
前田 大介様
日本製鉄株式会社
人事労政部 人材開発室 能力開発課 課長
宍田 莉菜様
日本製鉄株式会社
人事労政部 人材開発室 能力開発課
髙橋 将文様
日本製鉄株式会社
人事労政部 人材開発室 能力開発課
インタビュワー