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前回のブログで、受講者の満足度と行動変化に関係性があるとは言えない、と書きました

では、研修終了後に行う受講者アンケートは、意味が無いのでしょうか?
いえ、私は決してそうは思いません。受講者アンケートも非常に大切です。
長年研修をしていて、受講者アンケートの私なりの捉え方をお伝えしたいと思います。


①研修満足度(有益度)
世の中の受講者アンケートで、最も取られている項目だと思います。表現の良し悪しはあるとして、質問は大体このような問です。

Q.あなたは今回の研修を受講して満足しましたか?(5~1段階)

私はこの満足度をこのように捉えています。
・思考の導線が満たされていたか(対プログラム):現場の状況や仕事内容や状況を鑑みた内容になっていて、受講者にフィット感があったのか?
・感情の導線が満たされていたか(対タイミング):仕事で悩んでいる中、丁度良いタイミングでの研修開催で、本人の問題解決につながったのか?

この思考と感情の導線を整えることが物凄く大切です。
特にプログラムに関しては、やはりある程度お客様の状況にフィットさせたカスタマイズの研修でご提供しないと満足度の高い研修は実施できない、と今は考えています(但し、新人研修は別)。

ポジティブなコンディションで研修に参加する人は稀です。残念ながらほとんどの方がネガティブなコンディションで研修に参加します。このような状況の中で、「忙しい中で研修かよ、と思っていたけど、終わってみたらよい時間だった」と思ってもらえた指標が、”研修満足度”。


②講師満足度
講師満足度も①と同じように良く取られる指標です。
具体的には以下の様です。

Q.あなたは今回の研修講師の話や内容に満足しましたか?(5~1段階)

これは、
・どれだけその会社さんの業界、業務内容、仕事の仕方を勉強し、受講者の悩みどころを想定したうえで質問し、回答を拾い上げられたのか。
・専門家からの見地からして、受講者に新たな気づきをご提供できたのか。

どちらかというと研修講師へのフィードバックです(当たり前ですね)。自分の不勉強さや語彙力、伝えるタイミングなど、私の内省には非常に大切な情報です。


①②共に、ほとんどのアンケートには定性コメントも記載をされるので、それと組み合わせることで様々な観点から洞察ができると思います。ですので、受講者アンケートは、研修実施する側へのリアクションなんですよね。この声を次に生かさなければ我々の成長がないわけです。合っている/間違っているが問題ではなく、仮説を持ち深く洞察をする、この一連の思考の回数を重ねることは大切ですよね。

決して、”満足”=”楽しかった”と勘違いしてはいけません。
これでは研修ではなく、エンターテインメントになってしまいます。


また、満足度は良く5点満点で表現されます。
私の基準では、
・5.0~4.8は◎
・4.8~4.5は〇←プロとして最低限ここは目指す!
・4.5~4.0はまぁまぁ
・4.0以下は失敗
◎はなかなか取れないですね(苦笑)。4.8行けば上出来でしょうか。


最後に、研修講師として、受講者アンケートによる洞察と、研修時の受講者の生の声を思い出し繋げることで、育成課題や組織課題をイメージし次にご提案することも求められています。

これは、あくまで私の考え方なので、すべてが正しいとは思っていませんが、ご参考までに。
これらと行動変化の指標があれば、更に様々な議論ができます。

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