Blog

ブログ

新人研修期間において、外部の研修を少しでも入れた方がよいと思う理由

古田 聡
古田 聡
2025.05.23

外部の研修講師としてFeeをいただくようになって10年以上経ちます。毎年4月は新人研修ということもあり、ありがたいことに多くの場を担わせていただきました。特にここ数年、若い皆さんの働き方や考え方の変化から、様々な意見を聞くことができ、私なりにも思うことがあったので、それをつらつらと書いてみたいと思います。

大きな変化は、会社が(人事が)、新入社員に対して厳しいことを言えなくなりました。思っていても、言えないんです、立場上。そして、やめさせてはいけない、という謎の指令が会社からあるようで、(一部の)大学の(一部の)緩い授業の延長戦のような、ただひたすら時間に耐える、的な雰囲気が新人研修期間に出来てしまっている模様です。

新人研修の一番の肝は、社会人(プロ)としての基準を明確に伝える絶好の場だと私はとらえています。昔は確かに行き過ぎていたんじゃないの?その基準、ということもありました、自戒を込めて。ただ、今はその基準がそもそもなく、あっても形骸化しており、緩く雑です。最悪なのは新入社員の”個性”という名で委ねられていて、バラバラのところもあります。

この社会人(プロ)としての基準をきちんと守らないと、後で色々なトラブルが起きる可能性があります。例えば、基準が曖昧なために、みんながそれぞれ違う解釈をしてしまい、結果的に意見が食い違ったり、仕事が進まなくなったりするかもしれません。

私は過去に、基準をきちんと伝えなかったために、後で大変苦い思いをした経験があります。

社名を「スタンス」に変更した2020年、コロナ禍により研修の機会が激減し、すぐに廃業の危機が見えた時のことです。
案件を失いたくない一心と秋以降のフォロー研修や他の案件の引き合いを意識し、新入社員に寄り添うコミュニケーションを心掛け、指摘や指導もほとんどせず、無理やり褒めまくりました。結果、誤ったメッセージ発し、甘っちょろい期待を新入社員に抱かせてしまったことがありました。
そう、いわゆる研修満足度を取りに行ってしまいました。

1年後、人事の方から、「若い社員の意識や成長が思ったほど高まらなかった」という話を聞いたとき、自責の念に駆られましたことを今でも覚えています。

そこからですね、言うべきことはちゃんと言うべきだと考えに至ったのは。
ルールやマナー、配慮はしますが、やっぱり言うべきことをちゃんと言わないといけない。満足度は一つの指標として認めるけど、新入社員(新人に限らないですが)アンケートの結果やコメントにビビってはいけない。
大事なのは新入社員の皆さんの気づきの誘発と行動変化、会社が言えないことを代弁してちゃんと伝えることだ、と思うようになりました。

それはやっぱり、外部の人間にしかできない。

コロナから少し時間が経ち景気が持ち直し、採用は学生有利の売り手市場。お客様対応しなければならず、やっぱりバイトの延長戦で社会人になる人もいる。それが良いか悪いか別として、私が毎年お声がけをいただいている理由の一つは、リスクを取ってでも伝えるべきことはちゃんと伝えている、そこに介在価値があると自己認識しています。

Contact

お気軽にお問い合わせください

まずは相談する