もう初夏のように爽やかな天気ですね。新緑の木々から生命の力強さを感じてしまいます、古田です。
ようやく新人研修がひと段落しそうです。本当にありがとうございました。お疲れ様でございました。私も疲れましたw。
今回はオンライン/対面、両手段で研修を行い、また、多くの新入社員や人事さんとお話をしたことで、改めて感じたことをまとめてみたいと思います。
今回は、”厳しい研修”と”ほめて伸ばす研修”に関して、私なりの個人的意見も含めて記載します。もしよろしければお付き合いください。
●”厳しい研修”→時代遅れ、”ほめて伸ばす研修”→今のトレンド、と言い切ってしまっていいのか?
最近の人事領域や研修領域界隈には、間違いなくこのような雰囲気が存在しています。年代の高い方は厳しい世界で育ってきたという自負がおありなので、社会人としての厳しさをを示すべきだ、とお考えになるでしょう。一方、昨今の多様性を認め合う観点や〇〇ハラスメントの撲滅運動から、個人を尊重することがなによりも大事、考える方もいらっしゃいます。
”厳しい研修”も”ほめて伸ばす研修”もどちらも一長一短あります。改めて、研修の目的・目標・その会社の文化・ビジネス環境などを考慮したうえで、どの様な研修のほうが受講者が成長しやすか、をイメージして研修のウェートにバランスを取るべきです。
●人は、2面性を持つ
人の成長や研修を語る際によく用いられるのは、性悪説/性善説、〇〇ができる/できない、など、対照的な2軸に分けて議論することがあります。議論をする際に大切な観点ではありますが、人間の性質は、そんな単純に割り切れるものではありません。誰しも、努力をするときがあれば怠惰な時もあります。厳しい環境下で気づくこともあれば、褒められて気づくことも当然あります。その状況に応じて正の部分が出たり、負の部分が出たりします。何事にも裏表があるように、人間にも両面ある、ということが本質であり、妥当な結論ではないでしょうか。
だから、どちらのアプローチが良いか悪いかではなく、どちらのアプローチも実は大切なのです。この根底を理解した上で、どの様に研修の”うねり”を創っていくのが研修講師やベンダーの腕の見せ所。
はっきり言えば、人事担当者さん個人の考え方で決めつけたり、研修ベンダーのフィロソフィーに偏って研修を設計することだけはいけないと思っています。
●新人研修では、基準を示す厳しさの方がやっぱり受講者に残りがち
では、新人研修はどのようなアプローチが良いかというと、B2BやB2Cの違い、社風や文化の違いは有れど、最低限の社会人の基準は示すべきだと私は考えています。逆に基準値がわかれば、本人たちがどのくらいの立ち位置にいるかがわかるので、啓発ポイントが明確化されます。そのフィードバックがその人のことを思ってくれて発せられているというスタンスが形成されれば、例え厳しい研修であったとしても、受講者にとって優しい研修に変化します。厳しさ=優しさという2面性を持っていますからね。
ここまでくれば、新入社員の皆さんは非常に真面目で努力家なので、放っておいても自己研鑽を行ってくれます。
ワクワク楽しい、に重きを置いた研修になると、その場での満足度は非常に高いのですが、現場に戻ったら結構すぐに忘れてしまう傾向にあるようです。
こういったことから私は新人研修において、厳しくてもどこか温かい研修、こんなイメージを持って講師をしています。
●伝わり方が違う、でも、動じず、しっかり現場へパスをする
厳しいメッセージやフィードバックをしても、受講者が同じように捉えてくれるかどうかわかりません。受講者アンケートのコメントを読むと、多くの方は自分の成長のために言ってくれるのだ、と厳しいフィードバックをポジティブに捉えてくれます。ただ、ごくわずかですが、圧が強かった/強制されているようだった、というコメントも出るのは事実です。
私も人間なので多少凹むことはありますが、ただ、このようリアクションが出たら大正解だと思うようにします。なぜなら、そのことを現場の上司や育成担当の方にレポートが可能で、OJTに役立てられるからです。
どちらに転んだとしても、しっかり現場の皆さんにパスが渡せれば、研修としての機能は十分なのではないでしょうか。
あくまで、今まで経験をしていた中で感じたことを言語化してみました。参考になったとしたらうれしいです。
さ、総仕上げ、もう少し頑張ってきます!


